こんにちは、薄紅葵(うすべにあおい)です。
昔、学校で勤務していたときの思い出話になります。
その職場では、事務室にある机で仕事をしていました。
昼休みもその机でお弁当を食べ、時間があれば突っ伏してウトウトとするのが日課でした。
事務の方々は、昼休みは学生さんが押し掛けますので、交代で昼食と休憩をとっていました。
私は一人でしたので、学生さんが来ない時間に昼食と休憩をとっていました。
事務室は、部署ごとに机が島になっていますが、広い一部屋でした。
その日、食後にウトウトしていると救急車の音が近づいてきました。
そうなんです。
もうお気づきですよね~。
その音に反応しちゃったんですっ💦💦
ガタッと勢い良く立ち上がり、叫びました。
「酸素の準備は出来てる?」
それも、その時にたまたま目が合ったベテランの男性職員(偉い人)に向かってです。
その場はシーンと静まり返りました。
私は「しまった」と思いながら、寝惚けているのですぐには対応できなかったのです。
その時です。
看護師を定年で引退し非常勤でそこにいた方が一言、「大丈夫よ、酸素は必要無いからね」と穏やかにホンワカと声を掛けてくれました。
その一言で静まり返っていた場が和み、とても救われました。
その後、「看護師さんは大変だよね」「ここでは少し気を抜いてもいいんじゃない」「今までとあまりにも違う環境で大変でしょ」と声をかけられました。
労られたり励まされたり、今まで話したことの無い他の島の方にまで声をかけていただきました。
あまりにも恥ずかしく赤面しつつも、多くの方と距離が縮まりました。
今は救急車とはほとんど関係ないところで働いています。
けれども、やはり救急車の音がすると緊張し、身構えることがあります。
それでも叫んだのは、あの時一度きりです。
でもね、叫んでいるのを聞いたことはあるんですよ、フフッ。
最後までお付き合いありがとうございます。そしてまた、このブログに足を止めていただけるのを、心よりお待ちしております。