こんにちは、薄紅葵(うすべにあおい)です。
「ママ~、まるでロンドンだよ」玄関を開け、水色姫が叫びながら帰ってきました。
私も水色姫もロンドンに行ったことはありません。
少し濃い霧の日、水色姫はこの表現になります。
「霧の都ロンドン」だって常に霧なわけではないだろうけれど、霧=ロンドンという発想です。
夜にしては少し生暖かく、この辺りでは珍しい濃い霧が出ています。
霧の風景が好きです。
早速、水色姫と夜の外出です。
と言ってもほんの少しだけですが。
まっすぐ延びた道路の所々に街灯、道路の両側は住宅と野原、ときどき車が通ります。
どこにでもある田舎の風景です。
けれども、今夜は違います。
まるで、どこかに迷い混んでしまったかのような…。
突然、目の前を猫が横切ります。
まさか、チャシャ猫?…。
先にぼんやりと見える灯りの辺りに賑やかな雰囲気が…?
まさかお茶会?誰が?
私は右に行きましょう。
霧に包まれ、灯りひとつ見えないけれど漆黒ではなく、音の無い静寂は穏やかな気持ちをくれました。
少し離れた足下に、ご近所の三毛の子猫ちゃんがいます。
「あら、さっきの猫はあなただったのね」、猫ちゃんへもおやすみなさいの挨拶です。
暫し幻想的な風景と妄想タイムを楽しんだ後は、安全に気をつけながら帰宅しました。
最後までお付き合いありがとうございます。そしてまた、このブログに足を止めていただけるのを、心よりお待ちしております。