こんにちは、薄紅葵(うすべにあおい)です。
最寄りの駅に着くと既に電車を待つ人々が列をなしていた。
軽くため息をつきながら最後尾に並んだ。
ほどなくして、電車が到着。
並んでいた半分ほどの人はドアの近くに立っている。
私は列車の奥まで進む。
空いている席があったので、そこに座った。
何となく周りを見回す。
皆、携帯に目を落とすか、ウトウトとしていた。
私は、携帯電話でニュースを見ていた。
換気を促すため窓が開いている。
風は冷たく寒さを感じる。
けれども、座席がポカポカと暖かくいつの間にか眠気に負けていた。
女子高生達のヒソヒソ声で目が覚めた。
私の前には、同じ制服を着た2人の女子高生が立っていた。
勉強のこと、先生の噂話、男子の評判など途切れることなく楽しそうに話をしていた。
と、突然「この辺だよね?見えるかな~」
「カーブしてからだよ、◯◯駅に着く寸前だと思う。」
どうも、富士山を探しているようだった。
冬の天気の良い朝には小さく見えることが、タマにあるのだ。
若い人達も、富士山が見えるとウレシいのかなあ?
「♪ふ~じは、にっぽんいちのやま~♪」頭の中で流れた。
高さだけでなく、美しさだけでなく、愛され度合いも日本一だ、そんなことを考えていた。
テレワークとか時差通勤とかあるようだけれど、密の状態での通勤。
だんだん寒さが増すこれからの季節怖いな。
さて、そろそろ到着だ。
多くの人を押し退けながら、流れにのって降車する。
いつもと変わらない朝。
「♪ふ~じは、にっぽんいちのやま~♪」頭の中で流れ続けていた。
最後までお付き合いありがとうございます。
そしてまた、このブログに足を止めていただけるのを、心よりお待ちしております。