こんにちは、薄紅葵(うすべにあおい)です。
私が住んでいる地域に、あまり雪は降りません。
1年に数日、数センチの雪が積もる程度です。
それでも近年では、新記録と言われるほどの積雪になる事が多いように思います。
積雪に慣れていない地域ですので、雪が降ると交通機関は麻痺し、いろいろな事がストップしてしまいます。
この時期になると、思い出す場面があります。
学生時代、東京の学生寮で生活をしていました。
学生は、北海道から九州まで、日本各地から集まってきていました。
その日は、朝から重たい空でした。
そして、4時間目が終了する少し前に雪が降り始めました。
その雪を見て、ある学生が「わぁー雪だ、先生雪が降ってきました」と叫んだのです。
教室にいた学生も驚きましたが、呼びかけられた先生も驚いたようです。
残り時間が少しだったため、授業はそこで終了となりました。
叫んだ学生はそのまま外へ飛び出し、両手を広げ雪に降られていました。
あまりに嬉しそうな姿に、私も嬉しくなり一緒に雪に降られました。
彼女は雪の降らない地域で育ち、本物の雪を見たのは初めてということでした。
雪を見たことが無い人がいるんだ、と驚きながら一緒に雪を楽しみました。
雪国から来ていた友人は、何が楽しいんだと呆れていたようです。
その日の夜、彼女はお母さんに電話をして報告をしていました。
その年は、何度も雪が降りました。
受験の数日前から雪が降り続き、当日も雪の予報が出ていました。
受験生を迎えるために、1-2年生全員で朝1番から雪かきをしました。
私にとっては、初めての経験でした。
雪は重く腕は痛いし、寒いのに汗はかくし、坂道は転びそう、少しの時間にもかかわららず、もうクタクタでした。
雪は、きれいとか楽しいとかばかり言っていられないことを知りました。
この冬も、寒く乾燥した日々が続いています。
クリスマスの頃、初雪が降ることが多くあります。
今年の初雪は、まだです。
最後までお付き合いありがとうございます。
そしてまた、このブログに足を止めていたけるのを、心よりお待ちしております。