薄紅葵雑記

tea , music and ……

病院への付き添いをして

こんにちは、薄紅葵(うすべにあおい)です。

 

 

私の家の近所に男子高校生がいます。

朝、彼は私よりもほんの少し遅く家を出ています。

私は、彼が家のドアをバタンと勢いよく閉めるのを背中に聞きながら歩き続けます。

彼は、家を出たとたんに走り出します。

彼は、あっという間私を追い抜いて真っ直ぐに駅まで走り続けます。

 


そして、私が駅に着いたとき、彼はもう駅にはいません。

同じ時間の中で、若者はどこまで遠くに行くことが出来るのだろうか。

そんなことを考えながら、今日も電車を待っています。

 

 

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先日付き添いで、ある大学病院に行って来ました。

病院に行くのはちょっぴり憂鬱な気持ちでした。

でも、そんなことは言っていられません。

いつもより少し頑張って支度をしました。

で、身支度が終わり鏡を見て笑ってしまいました。

普段はしない厚化粧をして、いくつものアクセサリーを着けた、あまり見慣れない姿の私が写っていたのです。


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その姿を見て、昔のことを思い出しました。

私が大学病院の外来で勤務していた頃のことです。

その患者さんは高齢で1人暮らしの女性の方でした。

着物で受診に来ました。

レントゲンを撮ったり、診察をしたり、それぞれの所で着物を脱いでいただく必要があります。

時間がかかってしまいますし、着物の着脱出来るの更衣スペースは準備されていません。

 

 

普段から着物を着て生活しているのか訪ねると違うとのこと。

そこで、洋服で受診することをお願いしました。

けれども、次の受診も着物でした。

再度、洋服で受診することをお願いしました。

 

 

今度は、洋服で受診でした。

けれども顔が…、化粧があまりにも不釣り合いでした。

目の上と下にくっきりと、でも、ずれてひかれているアイライン。

おてもやんのごとくに付けられたピンクの頬紅。

そして、真っ赤な口紅でした。

しばらく必要だった通院中、その化粧は変わることはありませんでした。

 

 

当時、私は病院に受診するのに、何で着飾るなどの特別なことが必要なのかしら?と思っていました。

鏡の中の姿を見た今は、何となく想像出来ました。

自分を奮い起たせる必要があったのではないでしょうか。

大学病院ヘ行くことは、不安感や時間がかかることで、とても疲れると改めて感じています。

あの女性も、1人での通院をとても頑張っていたのではないかなぁと。

…30年近くもかかってしまいました…。

 

 

鏡をみながら、アクセサリーを外しました。

化粧はマスクで隠せるから、まぁ良しとしました。

そして無事、付き添いを果たしてきました。

 

 

最後までお付き合いありがとうございます。

そしてまた、このブログに足を止めていただけるのを、心よりお待ちしております。